合併協議会解散へ

突然のニュースで驚いています。 合併協議会URL

室蘭民報16年12月11日付朝刊より

◎有珠郡3市町村の合併協議会、調整がつかず解散へ

 菊谷秀吉・伊達、山中漠・壮瞥、渡辺実・大滝の3市町村長は10日、伊達市役所で協議し、伊達市・壮瞥町・大滝村合併協議会(会長・渡辺実大滝村長)を解散する方針を決めた。合併後の地域自治区における組織や権限、旧自治体が抱える基金の裁量権などの調整不調が原因と見られる。今後は、壮瞥町は単独で、伊達・大滝両市村は飛び地合併を模索することになりそうだ。

室蘭民報16年12月11日付朝刊より

◎有珠郡3市町村の合併協議会、調整がつかず解散へ

 菊谷秀吉・伊達、山中漠・壮瞥、渡辺実・大滝の3市町村長は10日、伊達市役所で協議し、伊達市・壮瞥町・大滝村合併協議会(会長・渡辺実大滝村長)を解散する方針を決めた。合併後の地域自治区における組織や権限、旧自治体が抱える基金の裁量権などの調整不調が原因と見られる。今後は、壮瞥町は単独で、伊達・大滝両市村は飛び地合併を模索することになりそうだ。
 同合併協議会は昨年10月1日に発足。これまでに13回の協議会を開催し、精力的に協議を進めてきた。その結果、議会議員の取り扱いをはじめとする合併協議項目の調整が大方終了し、審議は大詰めの段階に入っていた。しかし、地域自治区に絡む議論を詰める作業が難航。
 壮瞥側は平成の大合併の目玉として注目されていた地域自治区のあり方について、区長の権限や任期、自治区が自由裁量で扱える予算枠など、より細かな項目を詰めたい意向を示していたほか、現有基金を合併後も独自の裁量で活用する筋道などを求めていた。
 一方で、合併特例法の期限を念頭に「これまでの協議結果で住民に対し十分に説明できる」として、一定の行政判断を行った上で説明会や議会の審議にゆだねたいとする伊達、大滝側との間で、意見調整がつかなかったらしい。
 菊谷市長は「非常に残念だ。われわれは誠意を持ってやってきたが、壮瞥が決めたことなので仕方がない。今後は大滝との飛び地合併を視野に協議することになる」と話している。山中町長は「地域の独自性、自主性にかかわる議論を十分に進められなかった。内容がしっかりしないままで契約調印はできないし住民説明もできない」と壮瞥側の立場を訴えた。
 また、合併協議会の会長を務める渡辺村長は「財政は危機的状態で単独という選択肢はない。引き続き伊達と協議する」と述べた。
 22日に協議会を開き解散を正式決定するともに、同日中に伊達市と大滝村の枠組みで新たな合併協議会を立ち上げる見込みだ。

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